フレンチトーストさえあれば幸せ。
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卵と牛乳をかき混ぜて、そこに真っ白な食パンを浮かべる。
そして、電子レンジに入れたらもう卵液がしみ込んでる。
時短ワザに感動しながら、いつもの鉄のフライパンを取り出す。
いつもはマイペースでのんびりしている私だけど、今日は違う。
だって、フレンチトーストを早く口いっぱいに頬張りたいから。
こんなに卵液のしみ込んだパンがふわふわじゃない訳がない。
幸せの味を想像して鼻歌を歌いながら、冷蔵庫を開けてバターを取る。
フライパンに火をつけたら、急いでバターを切る。
「ちょっと多かったかな」とカロリーの4文字に後ろ髪をひかれながらも、たっぷりのバターをフライパンに乗せる。
じんわりと溶けていくバターがもう美味しそう。
すべてバターが解けたら、それが合図。すでに柔らかくて、もろくなった食パンをフライパンにそっと移す。
ここからは我慢大会。あまりいじりすぎると、パンが崩れてしまう。
フレンチトーストの原石は、とっても繊細なのだ。
しばらく我慢したけど、もう無理というところで焼き加減を確認する。
こんがり焼き目がついていたら、我慢大会合格。
まだ白っぽかったら、追試。もうすこしの間、我慢しなきゃいけない。
片面がいい感じに焼けたら、ひっくり返す。
「はあいい匂い」
なんとも魅了される香りにうっとりしながら、今度はバナナを切る。
そのバナナもバターの海に突き落とす。
両面がきれいに焼けたら、いよいよお皿に盛って、ジャムを乗せて、焼いたバナナをさらに乗せる。
ゆっくり落ち着いて。
見た目も大切だからね。
胸の高鳴りを抑える努力をして、リビングに座る。
「もう子どもじゃないんだから」と落ち着いたそぶりを見せるけど、本当はもうお腹がぺこぺこの状態で目の前にご飯を出されたわんちゃんみたいに大興奮してる。
「待て…待て…」
「ヨシ!」
一目散にナイフを入れて、大きくカットした一口を、きらきら光るフォークで口に押し込む。
「おいひ~」
ほらね、幸せ。
ふわふわのフレンチトーストは人を幸せにする。
レシピ
ジャムと焼きバナナを乗せたので、卵液にお砂糖は入れませんでした。
1分で、本当に卵液全部がしみ込んでびっくり。
おかげで、やわらかーいふわっふわのフレンチトーストが食べられました。